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20041102

THIS HEAT 『THIS HEAT』

this heat
『THIS HEAT』

80年代・・・・・・、じゃなかった!!

 自分の音楽レビュー(エッセイ?)を見て気付いたことがあります。それは80年代の作品が一つもないということです。「うーん、これは何とかしなければ」と考え、思いついたのがディス・ヒートの『THIS HEAT』です。まあ、余計なバランス感覚だけれども・・・・・・。でも、これって79年の作品なんだよなあ。

NWとディス・ヒート

 ディス・ヒートは、この時期の他のバンドと同じくニューウェイブのバンドということになっています。ニューウェイブはツートーン/スカ、ニューロマ、ハードコア、テクノ・ポップ、ネオアコ、ノイズ/インダストリアル・・・・・・といった細分化が可能です。ディス・ヒートは位置づけをするならば、ダブノイズ/インダストリアル辺りになるのかもしれませんが、何かが違います。むしろどこにも属さないし属せない、そんな感じの音です。

 彼らが食肉用の冷凍庫を改造したスタジオで、自身の演奏もしくはその他の音素材を録音したテープを流しながら、即興演奏し曲を作ったという話はあまりにも有名です。その作業を何度か繰り返したりしていることも容易に想像できます。また、ダブからの影響もあるのでしょう、ドラムやそのほかの演奏にかなり強烈なエフェクトがかけられています。奇妙な残響音や、元の音が何であったのか特定することが難しいほどの演奏も多く混じっています。

玄人vs素人

 一応ギター、ベース、ドラムの編成になっているようですが、それ以外の楽器(非楽器も?)も使われていますし、三人のメンバーの楽器は決まっているのですが、頻繁に持ち替えてもいるらしいです。三人のメンバーのうち、中心人物であるチャールズ・ヘイワード以外は音楽経験はなかったという点は見逃せないでしょう。チャールズは、ソフト・マシーンなどのカンタベリー系プログレの中の一つとして位置づけられるジャズ・ロックバンドのドラマーとして、かなりの経験があったらしく、ヘンリー・カウと一緒に仕事をしたこともあったとかなかったとか・・・・・・。そのような熟練者と、経験ゼロのずぶの素人が織りなす緊張感がこのアルバムには詰まっています。

 ここまで読んで、とっつきにくい音かと思われた方もいると思いますが、ディス・ヒートは意外なほど聴きやすいです。ポップとはちょっと違いますが、どういうわけか聴きやすいのです。おそらくは、チャールズのメリハリの利いたドラミングのおかげでしょう。評論家の佐々木敦氏は著書『ex-music』にて、ディス・ヒートを「早すぎた音響派」と評しています。なるほど、ですが音の質感はわれわれが知っている音響派とは異なる‘音響’派です。ああ、本当に素晴らしい・・・・・・。素晴らしすぎてオシッコもれちゃうよ〜。ていうか、もうオシッコ飲んじゃうね!


THIS HEAT 『THIS HEAT』

  1. test card
  2. horizontal hold
  3. not waving
  4. water
  5. twilight furniture
  6. 24 track loop
  7. diet of worms
  8. music like escaping gas
  9. rain forest
  10. the fall of saigon
  11. test card

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