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20040909

my bloody valentine 『Loveless』

loveless
『loveless(愛なき世界)』
ジャケが音を表していますね。

 美しきギター・ノイズの洪水、my bloody valentineの『loveless』です。なんというか、これは完璧な音世界ですね。これといった欠陥の見つからない稀有な作品ではないでしょうか。前作『isn't anything』は、あのブライアン・イーノをして「ポップの新しいスタンダードを作った」と言わしめたアルバムとして有名ですが、この『loveless』はそれを凌ぐ出来だと言っても異論は無いでしょう。もちろん『isn't anything』もよい作品ですよ。ちなみに僕は『isn't anything』→『loveless』という順番で聴き、2度ビックリというおいしい味わい方をしました。

ケヴィン・シールズ

 ギター・ノイズとは言いましても、マイブラのは暴力的なそれとは少し違いまして、非常に官能的なノイズです。ビリンダのウィスパー・ボイスがそれを増長させているのでしょう。それにしてもケヴィン・シールズほどまでに上手くギターを弾ける人はあまりいないでしょうね。超絶ギター・ソロとかそういう意味ではないですよ〜。このような音を出せるギタリストは沢山いるでしょうが、彼のように響かせる人はなかなかいません。これはむしろギタリスト的な才能というよりプロデューサーだとか、エンジニア、リミキサー的な才能と言ったほうがいいかもしれませんが。

マイブラとフィッシュマンズ

 ところでこのマイブラと一番初めに紹介したフィッシュマンズに僕はなぜか、もの凄く似た匂いを感じます。そんなことを感じるのは世界中でも僕一人だと思いますけれども。たしかにアンビエントと言いますか、どちらも心地よい音ということでは多くの人が同意してくれるでしょうが、それだけではない何かもっと大きな、ものすごく重要な共通項があるように僕は感じるのです。とてもくやしいのですが、上手く言葉では言い表せません・・・・・・。事実、僕が以前マイブラとフィッシュマンズのある曲をミックスしたとき非常にしっくりと馴染みました。具体的にどの曲とどの曲を掛け合わせたかはナイショです(笑)

my bloody valentine isn't dead?

 このアルバムは91年にリリースされたものなのですが、それ以来my bloody valentineとしては単独で作品を出していません。メンバー個々で活動を行ったり、コンピに参加したり、カバー・アルバムに参加したりはしていますが。一時期は「今年新作を出すらしいよ」とか「来年新作を〜」などの噂が、ケヴィンの思わせぶりな言動と相まって、毎年のように飛び交いましたが、今では「マイブラは復活しない」という諦観論が大勢を占めそのような噂はほとんど無くなりました。解散はしていませんけどね。芸術家を急かせるような無粋なことは言いたくはありませんが、さすがにここまで待たされると、「新作を出すなら出す、解散するなら解散するで男ならはっきりしろ!」と言いたくなります。クラフトワーク越えももう目前です(『Electric Cafe』→『EXPO 2000』はなんと14年!?)。

復活を待つ間に・・・・・・

 マイブラのその他のお勧めはクリエイション・レーベル移籍後のシングルだとかEP盤、それからブートの『LOOM』です。EP盤等はアルバムでは聴くことのできない良曲がいっぱいあります。またブートの『LOOM』はマイブラのLOOM TOURのカナダ・ヴァンクーバーで92年に行われたライブ音源で、マイブラのブートとしてはわりと音質が良いと言われています。マイブラ関連としてはケヴィンによるモグワイの「fear satan」のリミックス(←my bloody valentine remixとなっていますが、ケヴィン単独の仕事です・・・・・・)とパステルズの「cycle」のリミックスが良いかも。ケヴィンの仕事は多岐に及んでいますので、その辺りを調べて聴いてみるのも面白いかもしれません。ソニック・ブームのE.A.R.とか、前衛舞踊のla la la human stepsの音楽とか。

マイブラ・ジャケット特集

you made me realise
『Untitled[You Made Me Realise]』
feed me with your kiss
『Untitled[Feed Me With Your Kiss]』
isn't anything
『Isn't Anything』
glider
『Glider』
tremolo
『Tremolo e.p.』

 露光過多ってのがマイブラのジャケの特徴かなって思ったけど、こう並べてみるとそうとは限らないんですねえ。『You Made〜』と『Feed Me〜』の雰囲気はちょっと似てる気がします。なんかカルトっぽい雰囲気だと思いませんか?昔のノイズ・アーティストとか日本のディープ・サイケなんかはこんな感じのが多いような。『Tremolo e.p.』は完全に『Loveless』ですね、色が。このピンク色は何を表現しているのでしょう。ピンクノイズかなあ?やっぱどれも、官能、妖艶、あるいはセクシー?な印象を受けます。『Glider』のみイラストっぽい仕上がりなのが面白い。ところで『Isn't Anything』って続けて読むとMy bloody valentine isn't anythingとなるって誰かが書いてたなあ。かっこいい!!

  1. Only Shallow
  2. Loomer
  3. Touched
  4. To Here Knows When
  5. When You Sleep
  6. I Only Said
  7. Come In Alone
  8. Sometimes
  9. Blown A Wish
  10. What You Want
  11. Soon
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マイ・ブラッディ・ヴァレンタイン
Excerpt: バレンタイン・デーが近づいてますね。恐ろしいですね。というわけで、マイ・ブラッディ・ヴァレンタインの「Loveless」の紹介です(笑)。バレンタイン・デーにふさわしいのかふさわしくないのかと問われれ..
Weblog: Muse on Music.
Tracked: 2006-06-17 20:22
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