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20050126

午前四時 『LIVE BOOTLEG』

午前四時
『LIVE BOOTLEG』
午前四時、のどこかの風景

森本先生

 しばらく音楽作品の紹介がなかったので久々に書きます。この『午前四時』というバンド、あまり知っている人も多くなく、 聴いたことのある人となるとさらに少ないでしょうけど、以前僕が「思わず読み耽ってしま」 ったと書いた『Dr.森本の凝解コラム』で紹介されていたので僕も書こうかな、と。そのコラムでは、 このように書かれています。

やたらと金属質なギターにロックなボーカル。

 さらに付け加えるならば、一本調子(笑)。にもかかわらず、この緊張感は何だ!?不思議でたまりません。 一体どのように演奏したら、こんなにのっぺりとした進行でこのようなヒリヒリとした感覚を出せるのか。 やはり東京ロッカーズを背景とした時代の空気とでも言うべきものなのでしょうか? 極端にリズムが強調された演奏であるという点も付け加えておきます。この点は評論家小野島大氏もギャング・オブ・ フォーを引き合いに出して述べています。ギャング・オブ・フォーよりロック臭さがありますが。

 それと1〜6曲目は全てファンの手によるテレコでの録音なのですけど、かなり音質がいいです。実際、 彼らのライブ演奏ではここで聞けるものよりも、もっと良い演奏もしていたらしい。また、生で観ればCDで聴くよりも、 もっと緊張感を味わえたことは容易に想像できますが、このCDでも不満はほとんどありません。

落 胆

 この作品は、この前紹介した『NU SENSATIONS 日本のオルタナティヴ・ロック1978―1998』にも載っているのですが、 僕はK崎という高校の時の友達に「午前四時すごいよ」と言われて買ってみた。出だしのギターリフにやられてしまいましたよ。 そして投げやりな、吐き捨てるような歌にもやられました……。『午前四時』というバンド名もジャケットも格好良いし。その後、 他の友達に聴かせたらあまり反応がなかったので落胆しました。やはり曲がのっぺりしてるからだろうか?

プロフィール

 プロフィール的なものを少々(ほとんどライナーの引用ですが)。80年4月頃に川田良(G)、ヒロ(Dr)、 高橋均(キン)(Vo)、井出裕行(B)の四人によって結成され、実質半年〜一年の活動で解散。ライブではMCは全くなく、 メンバーは顔を合わせず淡々と、激しい演奏をしていたらしい。ジャンク・コネクションというインディー・ レーベルでのレコーディング中に意見が対立し、キンは脱退してしまう。そして、そのままレコーディングはボツに……。その後、 良はボーカルに灰野敬二を参加させるが、すぐに活動終了となってしまったようだ。 均は午前四時脱退後は風の噂も聞かず、今となっては伝説の人となってしまった感がある、と書かれている。

 うーん、最後の一文が気になるところです。このCDの権利関係はどうなっているのでしょう? 高橋均に許可を取り付けてあれば、接触した人間が、彼がその後、何をやっていたのかを聞きだすことぐらいはできたと思うのですが。と、 こんなことを書くのは無粋でしたかね。しかし、これほどのボーカリスト(一聴しただけでは大したことのないボーカルですが)が解散後、 何もしていないとしたならば、なんとも勿体無い話です。

拝啓K崎くん

 上記のK崎という友達は、僕の聴く音楽に強烈な影響を与えた人物です。とは言っても、彼は高校をドロップアウトしてしまい、 「一緒に過ごした」といえる時間は少ないですが。最近はかなり交流が少なくなり、ほぼ年1ペース。あら?「一緒に過ごした」とか 「年1ペース」とかちょっと勘違いされそうな表現だなぁ。念のため言っておきますが、アタシはゲイじゃないわよ(笑)。

 一番最近のやりとりはメールで「スリント再結成」の話をしたときですから、去年の10月ですね。彼はATPを観るためにイギリスに飛ぶかもと言っていました。 K崎の音楽の知識はハンパじゃなく、特に変態系ロックの分野がずば抜けていて、こっちがかなりマイナーなミュージシャンのことを、 「どんな感じ?」と訊ねても全部返してくるんですよ。

 今でも疑問なのが、なぜ彼は僕におかしな音楽を勧めたのかってことです。だって彼に出会う前は、普通の音楽好きの高校生だったのに。 たしかに軽音楽部なんかに所属してはいましたが。僕の中にそういう資質(もしくは欠陥)があることを見抜いていたのだろうか。


午前四時 『LIVE BOOTLEG』

  1. ト・ビ・ラ
  2. A-DANCE
  3. ながれ
  4. ファンファーレ
  5. それがおまえにいちばん
  6. 消えてなくなる
  7. ト・ビ・ラ(スタジオ・バージョン)
  8. それがおまえにいちばん(スタジオ・バージョン)

と表記されていますが、たぶん実際は7. それがおまえにいちばん(スタジオ・バージョン)、8. ト・ビ・ラ(スタジオ・ バージョン)です。

COMMENTS
 いつの間にかリンク貼ってくれていてサンクスです。午前四時は他にもヤバイテープがあるらしいとのことなんで、見つけたらニヤニヤしながら聴きましょう! 
 遊ぶ子供、おもしろいですね! 僕もファウストはゲーテより好きです。ジョン・ケージも好物。でもラリーズは…。
 というわけで、これからもよろしくお願いします。ちょこちょこコメント書きますので、ムカついたら削除してね(はーと)。
Posted by Dr森本 at 2005/01/28
はじめまして。
実はblog版以前の凝解コラムから楽しく読ませていただいているので、今回コメントをいただきましてとても嬉しいです!

>午前四時は他にもヤバイテープがあるらしい

凝解コラムでの灰野敬二在籍時の音源の記述を読みまして検索してみたのですが、どうやら海外には存在するみたいですね。国内にあるのかは、ちょっと分かりませんが……。

こちらこそよろしくお願いします。
Posted by Maco at 2005/01/28
やっとTB成功しました!
Posted by Dr.森本 at 2005/02/08
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午前四時 「LIVE BOOTLEG」
Excerpt:  午前四時に街をうろついているアブナイひとたちを見ると、ついつい怖くなって電柱...
Weblog: Dr.森本の凝解コラム
Tracked: 2005-02-08 12:41
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