遊ぶ子供>>書籍と雑誌>>監修:小野島大〜EDITOR:Dai Onojima〜『NU SENSATIONS 日本のオルタナティヴ・ロック1978―1998』
20050116

監修:小野島大〜EDITOR:Dai Onojima〜『NU SENSATIONS 日本のオルタナティヴ・ロック1978―1998』

頭から人が出てきて歌うよ
イラストがいいね

 この本はまだ書店に置いてあるのでしょうか?どうやら、オンライン書店では売ってなさそうな状況です。もし、書店に無い場合は、 ミュージックマガジン社で直接購入するという手があるそうです(詳しくはこちら)。

 大型書店の音楽コーナーでポピュラーミュージック欄を見てみるとよく分かるのですが、 洋楽のガイド本はたくさんあるのに邦楽のガイド本はほとんどない。そういった状態に風穴を開けようとした試みが本書であるのではないでしょうか。 しかし、本書が出版され6年ちょっと経った今でも、そうした状況は変わっていないようです。ただ、そうした状況がこの本を、 よりいっそう際立った存在にさせているのも事実です。

 構成は、こういったガイド本によく見られるようなもので、重要なミュージシャンを大項目で取り上げ、 それ以外のミュージシャンは1作品のみ取り上げるといったものです。これは音楽之友社のONTOMO MOOKのガイド本をお持ちの方であれば、 それらを思い浮かべていただければ分かりやすいでしょう。さしずめ音楽之友社が小野島氏の企画で出版した『ロック・オルタナティヴ』 というガイド本の邦楽版といったところです。

 具体的に中身を見てみますと、まず、東京ロッカーズや、それと同時期の関西のミュージシャンの写真 (スターリン解散コンサートの会場の凄まじい様子やミチロウが素っ裸で這いつくばって歌う様子、 非常階段のステージの混沌とした様子などの写真)が掲載されています。

 次に、小野島氏を初めとする執筆者5人が「日本のオルタナティヴ・ロック・アルバム・ベスト10 座談会」というものを開き、 各人が自分のベスト10を発表し、そこから議論によりベスト10を選出しています。ちなみにベスト3は、3位フリクション『LIVE 1980』 、2位じゃがたら『南蛮渡来』、1位ボアダムス『SUPER ae』だそうです。

 そして、アルバム・ガイドが「〜1978」「1978〜1982」「1982〜1986」「1986〜1993」「1993〜1998」 の年代に分けられてなされており、それぞれの年代ごとに、小野島氏による当時の音楽シーンの説明が付けられています。 (小野島氏も本の中で触れておりますが)氏の在住地の関係上、1982年以前の関西の説明はやや少なめになっています。

 また、1978以降の各年代にはインタビューも加えられており、年代順にレック(フリクション)、山本精一(想い出波止場、 ボアダムスほか)、大槻ケンヂ(筋肉少女帯)、小山田圭吾(コーネリアス)となっています。 特に山本精一のインタビューは面白いですよ。

 「重要アーティスト紹介」として大項目で取り上げられているものには、突然ダンボール、YMO/細野晴臣、戸川純、猛毒/ クレイジーSKB、BUCK-TICK、ギターウルフ、hideといった「重要アーティストなのか?」「オルタナティヴなのか?」 と疑問に思うものもあって、これも面白い。もちろん、ちゃんと(?) 重要でオルタナティヴなミュージシャンも取り上げられていますよ。たとえば、じゃがたら、灰野敬二、山本精一、あぶらだこ、大友良英、吉田達也/ ルインズ、フィッシュマンズ、メルトバナナなど。小項目では、ジャックス、裸のラリーズ、午前四時、V.A.『愛欲人民十時劇場』、ハイライズ、 岡村靖幸、V.A.『TOKYO FLASHBACK』、渋さ知らズなどがあります。

 収録アーティスト/アルバム数は、正確な数字は分かりませんが、表紙に「300アーティスト、 400アルバムがひしめくスーパーガイド!!」とあります。表紙といえば、この本の表紙のイラストは山塚EYEによるもので、ボアダムスの 『SUPER ROOTS 7』とほぼ同じイラストが用いられています。

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